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G1701DA
Revision D.03.00 SP1
D.03.00 SP1 はD.03.00
ソフトウェアのサービスパッチです。
D.03.00 SP1 は、新しい
CTC コントロール用のICC ファームウェアを完全にサポートします。
D.03.00 SP1 では、いくつかのソフトウェアの不都合が修正されました。
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G1701DA
Revision D.03.00
2006年7月
目次
1. 新機能
1.1 ハードウェア
1.2 半定量
1.3 機器コントロール機能の強化
1.4 データ解析機能の強化
1.5 拡張データ解析Plus
(EDA Plus)
2.
互換性
3.
PC ハードウェア
4.
プリンタ
5.
サポート機器
6.
サポートされていない機器
7.
サポートソフトウェア
8.
サポートされていないソフトウェア
9.
日付の設定
10.
ファイル名の付け方
11.
データ取り込み時の注意
12.
その他
1.
新機能
G1701DA
MSD Productivity Chemstation に対して多くの機能が追加されました。
1.1
ハードウェア
新しい5975B VL MSD (ディフュージョンポンプ)をサポートします。
CTC PAL オートサンプラをサポートします(拡張解析モードで使用可能です)。
1.2
半定量
定量パラメータに、半定量という定量タイプが追加されました。この機能で、既にキャリブ
レーションされている化合物または内部標準に基づいて、キャリブレーションしていない
化合物の濃度を概算することができます。
ターゲット化合物を半定量化合物に変換することができる新しいメニューがデータ解析の
キャリブレーションメニューに追加されました。このメニューにより、標準またはRTLメソッド
から半定量メソッドへの切り換えが容易に行えます。その他にも、半定量化合物のレスポンス
ファクタを更新することができるメニューがキャリブレーションメニューに新しく追加されました。
半定量のレポートでは、半定量化合物はターゲット化合物とは分けてレポートされます。
1.3
機器コントロール機能の強化
高性能 SIM/Scan 機能が、5975B
シリーズ MSD で使用できるようになりました。
SIM および SIM/Scan 測定モードの場合、MSDは、1
ミリ秒の SIM ドゥエルタイムを
利用することができます。
CTC PAL オートサンプラをコントロールできます (G3384AA CTC Control ソフトウェアが必要です) 。
1.4
データ解析機能の強化
イージーEIC(EIC;抽出イオンクロマトグラム)機能では、マウス操作だけで、単一イオンの
イオンクロマトグラムの抽出、またはマス範囲を指定したイオンクロマトグラムの抽出を実行、
それらをクロマトグラムウィンドウに表示できます。
また、同時に最大 3 つまでのスペクトルウィンドウが表示されるようになりました。
その他にも、複数の EICの設定をリストとして保存し、後から再呼び出しできる機能、
複数のスペクトルを PBM または
NIST 検索する機能が追加されました。イージー EIC の機能は、
[クロマトグラムの重ね描き] 画面でも実行でき、ここでは、複数の EIC と3つまでのスペクトルを
選択したファイルごとに表示できます。
データ解析の自動 SIM メソッドの設定機能が更新され、定量データベースを持つ既存メソッド
から SIM、スキャン、またはSIM/Scan
測定メソッドを自動作成できるようになりました。
[キャリブレーション更新] ダイアログから、マスアサイメントの更新ができるようになりました。
スナップショット機能が強化され、SIM、スキャン または
SIM/Scan 測定を実行している間
にも取得したデータが表示できるようになりました。
再解析メニューにより、以前実行したシーケンスをデータ解析の中で再解析できるようになりました。
シーケンスは、異なるサンプルアマウント(濃度)を含むものなど、編集したサンプルログテーブル
で再解析できます。
1.5
拡張データ解析Plus (EDA Plus)
(MSデータの拡張モードでのみ使用可能です)
[複数データファイルの解析] 画面により、時間経過に伴うサンプルの状態の変化、
または異なる機器で測定したサンプルの完全性を比較することができます。この機能は、
主としてデータファイルグループについて定性調査を行うためのものです。
データファイルの処理に必要な通常の機能の他に、クロマトグラムのスプライニングやスムージング、
選択したすべてのクロマトグラムの同時ズームイン/アウト、相関クロマトグラムの作成などの
機能も追加されています。
HTML、 XLS、およびXML
形式へのレポートのエクスポート機能が追加され、レポート機能の
柔軟性が強化されました。XLS ファイルへのエクスポートには、 Windows XP でサポートされている
Microsoft Excel(Excel 2000、Excel
XP、Excel2003)が必要です。Excelの詳細については、
Microsoft の HP をご覧ください。
[データファイルのヘッダー表示]メニューで表示される[データファイルヘッダー ビューア/マネージャ]
ダイアログにより、ヘッダー情報の表示、キーワード検索、 または、複数のデータファイルを移動したり、
削除することができます。
[ファイル ] メニューで使用できる
[ラボ名設定] ダイアログは、レポートに表示される
ラボラトリ名を指定することができます。
[メソッド表示] メニューでは、[機器コントロール]
ウィンドウを使用せずに、メソッドパラメータ
を表示できます。
[TIC再描画] メニューにより、表示されているスペクトルウィンドウを消去せずに、TICを
再度描画することができます。
[PBM結果の注釈付きクロマトグラム] メニューでは、PBM検索で最初にヒットする結果を使って
クロマトグラムピークのラベル付けをし、その結果を画面表示できます。
[オプション] メニューにある[拡張メニュー表示]が有効になっている場合、 クロマトグラムメニューに
[複数のクロマトグラムを連結]メニューが追加されます。この機能では、選択したデータファイルの
トータルイオンクロマトグラムを連結して表示します。
拡張メニューが有効になっている場合は、スプラインクロマトグラムも利用できます。
これは、ユーザーが入力したスプラインファクタにより、最大10個のデータポイントを実際の
データポイント間に追加して、クロマトグラムを滑らかにします。
相関クロマトグラムを作成すると、選択した質量スペクトル (またはライブラリスペクトル) と
TICを比較したり、高さによって相関の度合いを比較することができる「相関クロマトグラム」が
表示されます。
[クロマトグラムのスムージング] メニューでは、Savitsky-Golay 法によるクロマトグラムの
スムージングを行います。
現在のデータについてパフォーマンスレポートを作成できます。リテンションタイム、面積、
ベースライン補正ピーク高、ベースラインピーク幅、分離度、テーリング、ピーク間ノイズ、
RMS(二乗平均平方根) ノイズ、および理論段数が表示されます。
[ピーク純度表示] メニューは、クロマトグラムのオーバーラップ (複数の化合物が含まれている)
ピークを検出するために使うことができ、ピーク内で検出された化合物の数がピークにラベル
付けされます。
[スペクトル] メニューの複数の機能が強化され、ライブラリデータの表示や印刷が可能になりました。
[キャリブレーション] メニューに、RTLライブラリから定量データベースを作成する機能が
追加されました。また、キャリブレーションテーブルの化合物を再配列し、特定化合物について
検量線を印刷できるようになりました。
[ツール] メニューで多くの機能が追加され、スクリーニングデータベーススの操作が可能になっています。
2.
互換性
----------
2-1. データファイル
G1034CX(C.01.XXJ、C.02.XXJ)、G1701AX(A.03.0XJ)、G1701BX(B.0X.XXJ)、
G1701CX(C.00.XXJ)、G1701DX(D.0X.XX)データファイルについて上位互換性が
ありますので使用できます。
2-2. メソッドファイル
G1034CX(C.01.XXJ、C.02.XXJ)、G1701AX(A.03.0XJ)、G1701BX(B.0X.XXJ)、
G1701CX(C.00.XXJ)、G1701DX(D.0X.XX)
メソッドファイルについて
上位互換性がありますので使用できますが、読み込み後パラメータを確認(変更)し、
保存が必要です。
2-3. シーケンスファイル
G1034CX(C.01.XXJ、C.02.XXJ)、G1701AX(A.03.0XJ)、G1701BX(B.0X.XXJ)、
G1701CX(C.00.XXJ)、G1701DX(D.0X.XX) シーケンスファイルについて上位互換性が
ありますので使用できますが、読み込み後パラメータの確認が必要です。
2-4. 定量データベースファイル
G1034CX(C.01.XXJ、C.02.XXJ)、G1701AX(A.03.0XJ)、G1701BX(B.0X.XXJ)、
G1701CX(C.00.XXJ)、G1701DX(D.0X.XX) 定量データベースファイルについて上位互換性
がありますので使用できますが、読み込み後確認(変更)し、保存が必要です。
* すべてのファイルについて、下位互換性はありません。
* メソッド、シーケンスファイルについては、システム構成が同じ場合のみ
正常に使用できますが、システム構成が違うファイルを読み込んだ場合、
エラーが発生する場合があります。
また、ファイルの内容によっては正常に動作しない場合があります。
3.
PC ハードウェア
---------
コンピュータのスペック
Intel Pentium V
processor 800MHz 以上 (推奨 Pentium W)
ハードディスク 10 Gbyte
以上
メモリ
256 MByte 以上 (推奨
512 MByte)
画面の解像度 1024*768*32768色 の動作保証
オペレーティングシステム
日本語 - Windows XP Pro SP2でサポート
4.
プリンタ
------------
この ソフトウェアでは、次の プリンタ、プリンタドライバのバージョンで動作
確認済みです。
これらのプリンタドライバはケミステーション CD-ROM に含まれています。
(Support\Printer
Drivers\JPN の下)
プリンタ
プリンタドライバ
Canon LBP-430 Canon LBP-430 LIPS4 Version 4.60
Canon LBP-450 Canon LBP-450 LIPS4 Version 4.60
Canon LBP-470 Canon LBP-470 LIPS4 Version 4.60
Canon LBP-1310 Canon LBP-1310 LIPS4 Version 4.60
プリンタドライバは、頻繁に変更されますが上記以外のプリンタドライバを使用
すると、問題が発生する場合があります。
5.
サポート機器
---------------
5975 シリーズ
MSD
5973 シリーズ
MSD (GPIB およびLAN)
6890 シリーズ
GC (GPIB および LAN)
6850 GC
7683 オートサンプラ、G1512A
および G2612A ALS コントローラ
G1888A、G1289B
および G1290B ヘッドスペースサンプラ
(G2923AA ヘッドスペースソフトウェアが必要です)
G3163A および
G3164A リアルタイムガスアナライザ
CTC G650x-CTC PAL オートサンプラ
(G3384AA CTC コントロールソフトウェアが必要です)
6.
サポートされていない機器
----------------------------
上記以外の全ての
GC と MSD
7.
サポートソフトウェア
----------------------------
Windows XP Professional SP2
Windows 2000 Professional
SP4(英語版のみ)
G1716AA MSD-DRS、A.03.00
G2923AA MSD Headspace Software
add-on, A.01.04
G3384AA CTC Autosampler add-on
G1033A NIST 05 MS Library
G1035B Wiley 7th/ NIST 05
Mass Spectral Database
G1036A NIST Chemical
Structures
G1038A Standard Pesticide
Library
G1039B Pfleger
Drug Library
G1049A RTL Pesticide Library
G1671AA Hazardous Chemical
RTL Library
G1672AA Pesticide and
Endocrine Disruptor Library
8.
サポートされていないソフトウェア
-----------------------------------
上記以外の全ての
Windows
上記以外の全ての ソフトウェア
ChemAccess
9.
日付の設定
---------------
Windows の [コントロールパネル]-[地域]-[日付]
または [コントロールパネル]
-[地域]-[時刻]より時刻、日付の形式は以下のように設定してください。
時刻 時間の形式 tt hh:mm:ss または
tt h:mm:ss
日付 短い形式 MM/dd/yyyy
長い形式 yyyy'年'M'月'd'日' dddd または
yyyy'年'M'月'd'日'
これ以外の設定で使用すると、カスタムレポート等で日付が正しく表示され
なくなります。
10.
ファイル名の付け方
----------------------
MSD ChemStation (Revision
D.03.00) は、ロングファイル名をサポートします。
それぞれのデータファイル名、メソッド名 半角50文字まで
データファイルパス、メソッドパスの長さ 半角100文字まで
データ、メソッドのトータルパスの長さ 半角120文字まで
拡張子(メソッド(.M)、データ(.D)、シーケンス(.S))
は自動的に付きますので入力する必要
はありません。
11.
データ取り込み時の注意
--------------------------
ケミステーションで、データ取り込み中は、他のソフトウェアを同時に
使用しないでください。
データ取り込み時のデータをネットワークドライブ、または他のドライブに
保存することはサポートしていません。また、データ取り込時に使用する
メソッド、シーケンスファイルの指定先をネットワークドライブ、または
他のドライブにすることもサポートされていません。
12.
その他
----------
・シーケンスレポート(概要)の形式は、データファイル名、またはメソッド名が
9文字以上の場合とそれ以下の場合で異なります。データファイル名、メソッド名が
9文字以上の場合、サンプル名は表示されません。
・1台のケミステーションにつき、2台の MS をサポートします。(LAN仕様のみ)
2台仕様の場合、5973N
が 2台必要です。単体 GCは サポートしません。
GP-IB と
LAN 仕様の混在、または GP-IBでの2台仕様もサポートしません。
・時間、濃度などの単位系には、日本語は使用できません。
min、sec、% などを使用してください。
・サプリメンタルファイル、レポートマネージャーはサポートしていません。
使用した場合、一部問題が発生する場合があります。
・本ソフトウェアでは、一部画面表示および、印刷が英語で表示/印刷されます。
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以下に、これまでの変更履歴を記載します。
G1701DA
Revision D.02.00
2005年7月
目次
1. 新機能
1.1 ハードウェア
1.2 電子メソッド(eMethods)
1.3 SIM/Scan 同時測定
1.4 装置コントロール
1.5 データ解析
1.
新機能
----------
G1701DA
MSD Productivity Chemstation に対して多くの機能が追加されました。
1.1
ハードウェア
新しい5975シリーズ MSD をサポートします。5975
では質量範囲が m/z 1050 まで
広がりました。
6850
GC とそのアクセサリ類がサポートされます。
CI
バルブと流量コントロールが自動でコントロールできます(5975 シリーズ
MSD)。
CI
イオン源で EI 測定を行う機能が追加されました(5973,5975シリーズ
MSD)。
自動検出による integrated vacuum gauge オプションの設定。
1.2
電子的メソッド(eMethods)
MSD
ChemStation のメソッドを電子的メソッド(eMethod)にエクスポートしたり
eMethod を MSD ChemStation
にインポートすることで、
メソッドを簡単に共有したり、配布ができるようになります。
1.3
SIM/Scan 同時測定
5975
MSD では、SIM/Scan 測定モードが追加されました。
このモードはまた5973 パフォーマンス エレクトロニクス と100mbyte コントローラにも
適用されます。(5973装置が高速スキャン対応の場合は、ローカルコントロールパネルに
"100
mbyte"と表示されます)
SIM/SCAN
同時測定は、同時に(交互に) SIM と
SCAN 測定を繰り替えすことで実現されて
います。
SIM
イオン数と SIM イオングループ数が
50グループ、30イオンから
100グループ、60イオンに拡張されました。
最小ドゥエルタイムは 10 ms から
5 ms に減少しました。
新しい SIM グループ スプレッドシートエディタがデータ解析画面に追加されました。
1.4
装置コントロール
トップ画面がなくなり、それらのメニュー、ツールバー、機能はすべて
装置コントロール画面に追加されました。全ての装置コントロール(シーケンスを含む)
がひとつの画面から簡単に実行できるようになりました。
新規に追加された二つのツールバーボタンからMSD のチューニング、メンテナンス
スケジュールやログに簡単にアクセスできます。
ヘルプメニューに GC、MS のIPアドレス、シリアルナンバ、リビジョン情報を表示する
機能が追加されました。ここから簡単に情報を印刷したり、ログブックに保存したり
装置に保存することができます。
サンプルログテーブル(シーケンス) のヘッダー項目が編集できるようになりました。
また、マウスの右クリックで簡単に編集できる機能も追加されました。
メソッド印刷に、印刷したい項目を選択できる機能が追加されました。
GC
ChemStation メソッドパラメータ (5890 GCを除く)
が MSD ChemStation にインポート
できます。
1.5
データ解析
新しくエクスプローラスタイルのウィンドウが追加され、メソッドやデータファイルを
簡単に使用できるようになりました。右クリックメニューから簡単に
データとメソッドを使用できます。このエクスプローラ ウィンドウは
表示しないようにすることもできます。
積分パラメータ(ケミステーション インテグレータ用)の内部的な編集が可能です。
簡単にパラメータを編集、選択でき、積分結果をリアルタイムで確認することができます。
クロマトグラム/スペクトル ウィンドウで右マウスクリックが利用可能になりました。
また、ツールボタンから簡単にアクセスすることもできます。
(今まで通りのマウス操作もご使用になれます)
スプレッドシート式パラメータ設定パネルにより、マウスの右クリックやツールボタンから、
簡単に SIM を変更出来るようになりました。
定量結果の編集(QEdit)の機能が改善され、QEditから カスタムレポート、定量レポートが
作成可能になりました、またX軸のスケール変更により毎回ズームすることなしに積分状況が
確認出来るようになりました。
カスタムレポートの選択アイテムとして Barcode (expected or
actual)が追加されました。
ウインドウのメタファイル作成が マウスの右クリックで可能になりました。
リテンションタイム(RT)表記が ウインドウ、全てのレポートにおいで 0.xxx min になりました。
化合物の編集画面においてダブルクリックで目的の化合物を編集できるようになりました。
G1071DA
Revision D.01.02J SP1
2004年11月
このリビジョンは アドオンソフトの MSD ヘッドスペースソフトウェアパッケージ
G2923AA
をサポートします。
このソフトウェアパッケージにはその他のいかなる修正もふくまれていません。
G1071DA
Revision D.01.02J
2004年6月
新機能
5973 inert MSD に加えて、パフォーマンス エレクトロニクス(MSDシリアルナンバ:
US425xxxx以降)をサポートします。
また、5973A、5973N、5973
inert MS 装置をアップグレードすることも可能です。
概要
・パフォーマンス エレクトロニクスでは、装置コントロール SIM/スキャンパネル中
の"高速スキャニング"チェックボックスを選択することで、高速スキャンモード
を利用できます。
・パフォーマンス エレクトロニクスでは SIM settling time が減少しています。
SIM イオン間 の SIM settling time とは、エレクトロニスクとシグナルが
新しいマスイオン設定に安定するのに必要な時間です。
パフォーマンス エレクトロニクスはより多くのクロマトグラムピークを測定
するので settling time を少なくする必要があります。
・パフォーマンス エレクトロニクスはより精巧なマスデジタルフィルターを利用
することで良好なマスピーク形状とシグナル強度を得ることができます。
・パフォーマンス エレクトロニクスキットには CI流量コントローラーモジュール
も含まれています。新しいモジュールにより CI試薬ガスの
ON/OFF をソフトウェア
からコントロールすることができます。また、CIイオン源でEIスペクトルを測定する
ことができます。ON/OFF コントロール機能により CIメソッド と EIメソッドを
ひとつのシーケンスで使うことが可能になりました。このとき途中で中断されたり、
CI試薬ガス流量を設定するためのプロンプトが表示されることはありません。
・CI イオン源で
EI 測定を行うためには、"チューニングと診断コントロール"画面
のコマンドラインにて以下のように入力しEnterキーを押してマクロを実行して
ください。
macro
"EI-CIsource.mac",go
このマクロを実行すると、自動的にチューニングファイル(EI-CIsource.u)が
作成されます。CIイオン源で使用できる
EI用のチューニングファイルはこの
EI-CIsource.u
のみです
・試薬ガス流量がコントロールされていない場合、ON/OFF コントロールは利用できません。
また、シーケンス中に流量を変更することもできません。MSD の電源を投入した後、
ON/OFF コントロールを実行する前に試薬ガスを選択しておいてください。
・MSD ファームウェアが
5.01.73 に更新されました。
・PCハードウェアなど
サポート OS
Windows XP
Professional オペレーティングシステム(サービスパック 1a)
Windows 2000
Professional(サービスパック 4)
SICL
Version M.01.01.04
GP-IB Card
82350B (PCIバス) のみサポート
G1701DA
Revision D.01.00J
2003年11月
1.
新機能
---------
概要
・Windows
XP Professional オペレーティングシステム(サービスパック 1または、1a)
に対応したアプリケーションです
* Windows 2000
Professional(サービスパック 3)もサポートしています
・ロングファイル名のサポート
それぞれのデータファイル名、メソッド名 半角50文字まで
データファイルパス、メソッドパスの長さ 半角100文字まで
データ、メソッドのトータルパスの長さ 半角120文字まで
オペレーションシステムの標準的なツール(マイコンピュータ、エクスプローラー
など)を使用して名前の変更やファイルの移動を行ってこれらの制限を超えることに
よって、メソッドがデータに保存されるときにファイルシステムによって課せられた、
パスおよびファイル名長さの合計は255文字以下という制限を超えることができます。
・トップ画面とデータ解析画面に新しいツールバーが追加されました。
・参照ボタンの採用
ユーザーインターフェースに今まで使用していた Shift + ? に代わり、参照ボタンが
採用されました。ファイル、ディレクトリの選択、保存が簡単にできます。
MS コンフィグ
・5973A
と 6890A の GPIB 接続がサポートされています。
・SICL
ドライバ
サポートする
SICL ドライバが version L.02.01 に更新されました。
GPIB 接続の場合は
SICL ドライバ(ver M.01.01)を使用してください。
これらは インストール
CD-ROM の中に含まれています。
・BOOTP
サービスが改良されました。
新しい
BOOTPはサービスにシャットダウン時やログオフ時に、今までのように
わずらわされることはありません。
装置コントロール
・6890
コンフィグレーションへのメソッド変換を無効にする機能が追加されました。
MS トップ
・シーケンスユーザーインターフェース(サンプルログテーブル)がスプレッドシート
を利用したユーザーインターフェースに変更されました。
・シーケンス中のステータスパネルの中断ボタンが休止ボタンに変更されました。
休止ボタンを選択した場合、シーケンスは直ちに一時中止されます。
シーケンスを再開した場合、休止したラインから再スタートされます。
チューニングと診断コントロール
・マニュアルチューニング画面と診断画面が一つになり、チューニングと診断コント
ロールという一つの画面になりました。
・チューニング/MSD
チューニング
現在読み込んでいるチューニングファイルでチューニングします。このチューニン
グファイルは、チューニングウィザードによって指定された基準に応じている必要
があります。このメニューは、デフォルトや標準のチューニングファイル名では
ない名前のチューニングファイル(ATUNE.U, BFB.U など以外の名前)を使用する時
に使います。
・チューニング/チューニングウィザード
チューニングアルゴリズムを使用して、簡単にチューニングリミット、チューニン
グ比などの基準を変更することができます。
データ解析
・ファイル/ファイル読み込み
データファイル選択ダイアログにクロマトグラムのプレビューを見る機能が追加さ
れました。
・ファイル/ヘッダー情報を見る
今回のバージョンから新たにデータファイル中に作成される ACQMETH.TXT が表示
されるようになりました。ACQMETH.TXT では、データファイルを作成するのに使用
した装置パラメータを確認することができます。メソッドが保存されるたびに、
ACQMETH.TXT はメソッド中に保存されます。ACQMETH.TXT はメソッド印刷と同じ
形式です。データファイルが測定されたとき、メソッドファイル中の ACQMETH.TXT
はデータファイルディレクトリにコピーされます。たいていの場合、ACQMETH.TXT は
実際にデータを取り込むのに使用されたパラメータを反映しているはずです。装置
コントロールから、メソッドを実行させずにデータを取り込んだ場合、そしてその
メソッドの変更が保存されていなかった場合、そのパラメータは ACQMETH.TXT には
反映されません。同様に、装置のキーボードやユーザーインターフェースからクロ
マトグラムのパラメータを変更し、それがメソッドに保存されていない場合、それ
らのパラメータは
ACQMETH.TXT には反映されません。
・ファイル/プリンタ選択
Windows のデフォルトプリンタを変更したり、メソッド実行時にプリンタを指定で
きるメニューが新しく追加されました。
GC/MS データのテストページを印刷するオプションもあります。
・メソッド/カスタム解析用マクロの実行
メソッドディレクトリ中の DEUSER.MAC を実行します
・メソッド/カスタム解析用マクロの編集
現在読み込んでいるメソッド中の DEUSER.MAC を編集します。
編集したマクロはメソッド実行時に、メソッドの一部として実行されます。
・スペクトル/マススペクトルの検索
イオンまたはマスを6つまで登録し、データファイルの中からそれらのイオンを含み
最も一致するピークを検索します。
入力形式はマス:表示比のように入力します。
・ツール/レポートヘッダのコンフィグ
メソッド実行で作成されるレポートのヘッダーを編集します。レポートに使用する
ヘッダ項目を選択することができます。メソッド実行レポートとは、面積パーセン
トレポート、ライブラリ検索レポート(MSモードのみ)、定量レポート、ノンターゲッ
トピークレポート(MSモードのみ)です。初期キャリブレーション、化合物リスト、
チューニングチェックなどのメソッド実行のレポートではない一般的なデータ、
メソッドのヘッダ形式もまた編集することができます。